コメントはよくするけどスレ立ては初めてだから緊張するな。
とりあえず先に遭難した経緯なんだが、
中学生の頃に一人で婆ちゃん家に行ったんだよ。
婆ちゃん家はクソ田舎の山に囲まれた場所でさ、
都会っ子の俺はいつも大自然と触れ合える婆ちゃん家が大好きでよく行ってたんだ。
その時も『大自然w』とか超浮かれて釣りしたり畑仕事したりして過ごしてたんだ
んで婆ちゃんに色々道具借りて、いざ山へ出発(つってもそこも山なんだがな)した。
道無き道を登り始めて婆ちゃんが食えると言っていた草っぽいのとかそういうのを引っこ抜いてたり刈ってたりしてそりゃ目一杯楽しんだ。
婆ちゃんが「この木の向こうより先に言ったら危ないで」って言われてたのに、
『俺は若いから大丈夫!行ける!!大丈夫!』とか妙なテンションになっちゃって進んだんだよね。
まあ、結果的に進みすぎて足滑らせて斜面転げ落ちて迷子になったわけですわ。
だが転げ落ちた時に足を小さい木にぶつけて傷だらけのズタズタになってたし足ひねったみたいでとてもじゃないけど登れないと思った。
この時も俺は馬鹿で、『確かこっちから来たからこっち歩けば村まで行ける』って思って足引きずって進んだんだわ。
まあ反対方向だったんすけどね?
その時季節は夏だったからとにかく体力が削がれた。
すぐにペットボトルに入れておいた水は空になった。
でも村には出ないし人の通る道も見えてこない。
夕方になった頃にはもう絶望してた。
真っ暗になった時にはもう死ぬんだな俺って思った。
『とりあえず寝よう』と思ったけどこういう時に限って寝れないしそもそも寝れるような状況じゃないんだよな。
そんな中でカサカサ音がしたんだわ。
俺はそん時に葉っぱを踏むにしても軽い音だし鳥だろうなーって思ってさほど気にして無かった。
ただ、後ろに置いてた山菜入れるカゴが引きずられて行くのに気がついて後ろ見たら毛むくじゃらのイノシシが居た。
「おっふぁえういえ!?!?!?!?!?!?!?」
訳わからん叫び声あげたんだけどこれがまずかった。
イノシシにターゲットオンされてしまった。
イノシシは俺にゴンってぶつかって来た。
ぶつかられるのは短距離でスピードも出てなかったからそんな居たくなかったんだが腕に噛みつかれた。
俺はとにかく助けて助けてとしか言えなかった。
ここらへんは覚えてる。
てか俺ここらへんで一回意識を失った。
一瞬「死んだんかな」とか思った。
腕にすぐ激痛走って夢じゃないと絶望した。
よくわからんがイノシシはこれだけで済ましてくれたのかなって起きあがると骨と肉塊に別れているイノシシが散らばってた。
俺、グロいの苦手なのでそこでもう一回意識を失った。
イノシシは跡形も無く消えててホッとした。
とりあえず立ち上がって状況確認しようと思って、
『カゴ……』って後ろ向いたらだ。
小熊が居た。小熊がこう、俺のカゴから山菜取って食ってた。
目があったんだけど小熊は「何すか」みたいな感じで俺のことをまっっったく気にせず次の山菜へと手を伸ばしていた。
『熊って肉以外も食うのか……』と呆然としていたが、
ひょっとしてこの小熊がイノシシを仕留めて助けてくれたのでは無いか?と思った。
小熊っつっても俺より小さいけど俺くらいはデカいと言うか、(当時157センチくらい)でも小熊と言えどフルパンチでイノシシならなんとかなるんだろう、助けてくれたに違いないと思った。
「あ、あああ、ありがとう」とか震えて呟いた。
そんな俺を小熊は無視して山菜食べてた。
オレの脳裏にはそれしかよぎらなかった。
その山菜入ったカゴはくれてやらあ!と思い猛ダッシュ!!
だが俺は足を怪我していた事をすっかり忘れていた。
つまりこけたんだな。
木の根っこに鼻ぶつけて鼻血出た。
ずるずる足引きずりながら「とにかく逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ」って這いつくばって進んでいたら、
視界にもっさりパサパサな毛並みの足が見えた。
「小熊……」って思って顔を上げたら
ただの熊だった。
後ろ見ると小熊はまだ山菜食ってた。
もう一度、熊見た。
熊の口、血だらけでなんか全てを悟ってしまった。
「あ、イノシシこいつだわ」って。
だが、何秒たっても熊は襲ってこなかった。
熊の鼻息が聞こえるだけだった。
俺、顔を上げる。
熊「何よ」って顔。
『あー親子だなあ』とか思った。
俺、ゆっくりと立ち上がる。
熊も何故か二本足で立ち上がる。
俺「あ、いえ、戦いません戦いません、すみません」とか訳わかんない事を話しかけたら小熊が俺にタックルかましてきやがった。
俺勿論倒れる。
イノシシと違ってマジで重さがあって痛かった。
小熊、そんで俺を襲うかと思いきや俺を手でゆさゆさ揺すったりひっくり返したりしやがった。
俺は下手に刺激すると死ぬと思っていたから為すすべもなくされるがままになっていた。
熊でも一応牽制みたいなのしてくれるんだな。
早くどっか行ってくれないかな……って思ってたら親熊が歩き出した。
俺『ヨッシャアアアアアアアアア』
だが小熊が俺の足を口で掴む。
俺「えっ」
そのまま引きずられましたとも、ええ。
俺「はなせ!はなせえええ」
小熊、素直に口をはなす。
なんだ話が通じるじゃないか。
と思ったら小熊は俺を起こそうとする。
俺は立てばいいの?????って思って立った。
すると小熊は顔を俺の背中にあててぐいぐい歩き出した。
俺『付いて来いって事??????』
ここで逃げてもおいかけられそうだったので足を引きずりながら親熊についていった。
俺『そう言えば喉渇いてたな……』と思った途端に腹も減ってきた。
そうだ、昨日から何も食ってなかった。山菜も小熊に横取りされたし、水だけでもたらふく飲みたいなあって思った。
熊親子は川まで来ると、水を飲みだした。
俺も釣られて水がぶ飲みした。
水を大量に飲んでとにかく腹を膨らませないとって思った。
水を飲んだことにより、多少の安心感が生まれた気がした。
小熊はそのまま水遊びを始める。
親熊は日陰に移動して座り始める。
俺『何これ……俺どうしたら良いの????』
とりあえず暑いので俺も日陰に移動した。
なんとか村に帰る方法を考えないといけない。
けど体はボロボロだし一度体力を少しでも回復しとかないと……とか色々考える。
色々考えすぎて上手い事帰る方法がまとまらない。
俺「なあ、村の方向知らないよね?」
何故かわからないが俺は親熊にそう話しかけた。
親熊「……」
当たり前だが返事は無かったが、帰る方法考えてる内に『とりあえずこの熊は大丈夫な奴らなんだな』って事だけなんかわかって、それだけで急に安心感と心の余裕が生まれ始めた。
心に余裕が出来ると『熊ってこんな毛並みなんだなあ』とか『なんとなく犬っぽいなあ』とか『小熊はそうでもないけど親熊ちょっと臭うなあ』とか
だんだん熊観察に切り替わっていった。
めっちゃ走ってくる。
俺、何故か逃げずに「仲間が来たでー」とくつろいだまま。
もう一頭の熊が現れると親熊が小走りでソイツに走り寄った。
そんで「う゛ぉん」とか変な鳴き声を上げて小熊よ呼ぶ。
小熊は途端に水遊びを止めた。
俺は何だろうと思っていたら、犬が現れた。
それもただの柴犬だった。
どっからどう見ても柴犬。
俺、ピンと来た。
『またぎ』が近くに居ると。
知らん。
島根県とだけ言っておく。
俺、ビビる。
で、『こいつら死なせたくない!』って思って「お、お前ら逃げろ!やられちゃう!」ってなんか適当な方角指差した。
熊、それに反応して三頭とも小走りで森の中に消えていった。
「俺は違う俺は熊じゃないから!ご主人どこよ?ねえ!連れてって!」とか熊と同じように人間語で語りかけた。
するともう一頭柴犬が現れてまーた人を見るなりぎゃんぎゃん鳴き出して犬の大合唱が耳にうるさかった。
俺「うるよいよ、静かに、ご主人どこ」
おっさん「うえあああああああらあああああああ」
俺「!?!?!?!?」
おっさん「生きてたかあああ!!よおおおおおお見つけたなあああああコロォオオオオオ」
結果的に、犬は別にまたぎの犬ではなく、おっさんが俺の捜索の為に放った別に狩猟犬ですらないただの飼い犬だった。
当時中学生の馬鹿のオツムを気にすんなよ。
今は東北のってわかってるよ
婆ちゃんと対面した瞬間に「うおえああああああなあああ婆ちゃあああああああん」とか恥ずかしながら大泣きしてしまった。
婆ちゃんも「良かったよおおおお」とか力いっぱい抱きしめてくれた。
その夜に婆ちゃんに遭難してる時にこんな体験があってグスングスンとか涙ながらに熊に助けられたら話をした。
どうせみんな信じてくれないだろうなあーって思って話したら婆ちゃんからまさかの一言。
婆ちゃん「それ山本さん家の熊だわあ」
俺「……え?」
三匹が普通に鎖に繋がれてた。
俺「えっ?」
山本さん「なんだ今日帰り遅いと思ってたら良い仕事してたのかあ!わはははは」
小熊「何よ」
親熊「………」
何を言ってるんだお前はって言われるかもしれないが実話なんだよ。これが。
山本さん家は熊を飼っていたんだ。
て言うか大昔なんかはちょくちょく熊を飼ってる家があったらしいのだが、今は殆ど減って山本さん家だけになったらしい(飼育のお金超かかるらしい)
いや、でも放し飼いすんなよクソがと内心思いましたとも。
変な笑いが出た。山本さん曰わく「家の土地に家のペット放って何が悪い」だそうで。
いやでもちょっとおい。
「剥製とかにしなかったんですか」って聞いたら
「お前えげつない事言うなよ」って言われた。
正直熊を放し飼いにしてたおまえが言うなと言いたかった
なんか熊達が居なくなっててちょっと傷心しちゃってスレ立てた。
そりゃ人慣れしてるよね……って言う。
でも熊が居なけりゃイノシシにそのままやられてたかもしれないし滅茶苦茶感謝はしてる。
親に当時の事を聞いたら、
なんと母ちゃんは逆に熊を助けた事があるらしい。
嫁に行く前に山に入って山菜採りに行ったら、小熊が怪我していたそうな。
母ちゃんは俺みたいに馬鹿では無いんだが、小熊をなんかかわいそうに思って山菜食うかなあって思って山菜を前に置いたそうだ。
小熊、山菜を弱りつつがっつく。
まあその日はそれだけで終わったらしいが、
次の日母ちゃんはまた山に入ったらしい。
熊が気になって。
今度は家から持ってきた果物と生肉を与えたそうな。
母ちゃんは3日ほど餌付けしてたらしいが、四日目で居なくなったそうだ。
大丈夫だったんだなーとか思ってたらしい。
んで3日くらい経った時に山本さん家に野良仕事手伝いに行ったら庭に小熊が繋がってたそうな。
ここまで来たらオチはわかるだろうが、
親熊はそん時の小熊だった。
「怪我してたし可愛かったから拾った」と言い放ったらしい
山本さん変わってねえ。
読んでくれた人達はありがとう。
でも普通は熊を見たら逃げろよ。
みんな幸せになれよ
すっごくおもしろかった
江戸時代にも遭難した人を熊が助けた話もあるし
熊は賢いんだね
引用元: ・俺が昔山で遭難した時に熊に助けられた話をしたい。
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